遠州公ゆかりの地・金沢で初開催!
江戸時代初期の大名茶人・小堀遠州を流祖とする「遠州流茶道」の全国大会が、初めて金沢で開催されます。
遠州公一族は加賀藩前田家との関係が深く、その文化政策や美術品の収集に大きな影響を与えました。
- 開催日
- 2022年10月15日(土)~2022年10月17日(月)
- 開催時間
- ●第1日(10.15/土)
大会受付:8:00~10:00/14:00~17:00
茶会:10:00~(予定)
●第2日(10.16/日)
大会受付:7:30~
茶会: 8:30~(予定)
●第3日(10.17/月)
観光 - 会場
-
ホテル日航金沢
旧中村邸[茶室]
金城樓
金沢城公園
●大会受付
ホテル日航金沢
●茶会
濃茶席:旧中村邸
薄茶席:金城樓 末広の間
立礼席:河北門(金沢城公園)
点心席:金城樓 丹頂の間 - 主催者等
- 主催:遠州流茶道連盟
担当:遠州流茶道連盟金沢支部・金沢兼六支部 - 参考リンク
開催レポート
大会のため金沢へお越しになった遠州茶道宗家十三世家元御令嬢 小堀宗翔さんにお話を伺いました。
―“アスリート茶会”を始めたきっかけ―
2013年、大学から始めたラクロスで日本代表としてワールドカップへ出場しました。「日本の誇り」と言われて送り出されましたが、世界の壁は高く、強豪アメリカには惨敗。心が折れそうになりながら、持参していたセットでお茶を点てて飲んでいたところ、世界中の人達が「お抹茶?どうやって飲むの?」と私たちの周りに集まってきました。日本の文化である茶道をみんなが知っていて、かつリスペクトしてくれていることを知り、私は日本人としての自覚やそのパワーを取り戻すことができたのです。
この経験から、アスリートたちが日本の文化を知り、それを背負って世界に出ていくことで、勝敗には直接つながらなくても、心の支えやパワーになるかもしれないと想い、アスリートにお茶を伝える“アスリート茶会”を始めました。
―これまで出会ったアスリートで印象に残っていること―
ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト 村田涼太選手を招いてお茶会を開いた際、茶道の所作“すり足”を見ながら体幹のとり方を考えていたり、「ボクシングに通じるものがある」とおっしゃっているのを見て、物の見方はそれぞれあると驚くとともに興味深かったです。
―いま一番伝えたいこと―
今後は“アスリート”という考え方を、漢字で“明日力人”と書いてアスリートと読み替えることにしています。それは、スポーツをしている人だけでなく、お父さんやお母さん、この会場を作ってくださった方やお茶を入れてくれた方、ミルクを飲んで精一杯生きている赤ちゃんや散歩のお爺さんも、『明日に力を与えている人』みんながアスリートだと思っているからです。そして、その全ての人達にお茶を伝えていけたらと思っています。
―金沢と金沢大会について―
7年ぶり2度目の訪問になる金沢は、自分のルーツがある場所であり、エネルギーを感じる場所です。
今大会のために、金沢の皆さまがパワフルに長い時間をかけて準備されたことを知っているので、お茶会がとても楽しみです。
小堀 宗翔さん
遠州茶道宗家十三世家元 小堀宗実様の御令嬢。
大学卒業後、遠州茶道宗家内弟子入門で茶の道へ。世界に羽ばたくアスリートに向けてお茶を伝える“アスリート茶会”など、遠州流茶道の“色んな物を取り入れて調和する”『綺麗さび』を基に、多岐に渡り活躍されています。
Instagram@kobori.sosho